骨密度の基礎知識

骨密度を低下させる生活習慣

骨密度低下の原因

骨密度は、男女問わず加齢により徐々に低下していきますが、その速度には個人差があります。生活習慣や体質、抱えている病気などによって、早くから骨密度が低下する人や、もともと骨量・骨密度が低い、または増えにくい人がいるのです。

【生活習慣が原因の場合】

生活習慣による骨密量低下の原因には、喫煙、アルコールやカフェインの摂り過ぎ、食生活の乱れ、過度のダイエット、ストレス、運動不足などが挙げられます。

タバコのニコチンや過度のアルコール、カフェインの摂取はカルシウムの吸収を妨げ骨密度低下の原因になります。アルコールはまた、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きも抑制してしまいます。食塩や糖分の摂り過ぎも、カルシウムの吸収を悪くします。

偏食や過度のダイエットの繰り返しは、栄養のバランスを崩し、カルシウムの摂取量を減らしてしまいます。また、ホルモンバランスの崩れを招き、エストロゲンの分泌異常を起こして、骨密度の低下につながります。エストロゲンは、喫煙によっても働きが悪くなります。

リンの過剰摂取もカルシウムの吸収を妨げます。加工食品やインスタント食品ばかり食べていると栄養が偏り、ただでさえカルシウム不足になりやすいのに加え、これらの食品はリンを多く含んでいるので、ますますカルシウム不足になり、骨密度低下を招く原因になります。

運動不足の人は、骨に十分な負荷がかからないので、カルシウムが骨に定着しにくくなりますし、日光にあまり当たらない人も、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが体内で合成されないため、骨密度が低下しやすくなるので、注意が必要です。

【体型・体質・病気が原因の場合】

背が低くやせている人も、骨に十分な負荷がかかりにくいので骨密度が低下しやすく、骨粗鬆症になりやすいと言われています。

また、遺伝的な問題で、骨密度がもともと低かったり、骨からカルシウムが溶け出しやすい体質の人もいます。身内に骨粗鬆症の人がいる人は注意してください。

副腎皮質ホルモン剤の内服は、骨の成長を妨げ骨密度低下の原因になります。

胃腸が弱いと、せっかく摂取したカルシウムをうまく消化吸収できず、体外に排出される分が多くなってしまうので、骨密度も増えにくくなります。

肝臓や腎臓の機能低下は、ビタミンDの働きを悪くしてしまうので、肝臓病や腎臓病の人も要注意です。

インスリンは、骨を作る骨芽細胞を増やしビタミンDを活性化する働きがありますが、T型糖尿病の人は、インスリン不足などが原因で、骨密度が低下しやすいといわれています。


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