骨密度の基礎知識

骨密度の測定(検査)方法〜超音波、DXA

骨密度の測定方法

骨密度測定とは、X線や超音波を使って、骨の中に詰まっているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量を測定することです。骨密度の測定方法はいくつかあり、測定部位も、腰椎(腰骨)、大腿骨、手の骨、腕の骨、踵の骨など、その方法によって様々です。主な測定方法を挙げておきます。

[超音波を用いた方法]

●QUS法(超音波法)・・・踵骨(かかとの骨)に超音波を当てて骨密度を測定する方法です。踵の骨の中を超音波が通るときの速度や量から数値を出します。X線を使わないので妊婦の測定も可能で、時間も1分程度と短くてすみますが、精度はやや落ちます。

[X線を用いた方法]

●DXA法・・・測定部位は、腰椎、大腿骨、手の骨、前腕骨、脊椎、全身の骨などですが、通常は最も早く病気を発見できるので腰椎で測定します。この腰椎のDXA法が、骨密度の標準的な測定方法です。この方法では、腰部にエネルギーの低い2種類のX線を当てて腰椎の骨密度を測定します。この方法は最も精度の高い方法とされ、測定時間が短く、放射線を浴びる量もわずかで済むのが特徴です。

●MD法・・・第2中手指(人差し指)にX線を当て、手の骨と厚さの異なるアルミニウム板とを同時に撮影し、骨とアルミニウムの濃度を比較することによって骨密度を測定する方法です。検査が短時間で済むので、多数例のスクリーニングに適しています。

●pQCT法・・・測定部位は前腕骨で、X線によるコンピューター断層撮影を行って測定します。本来の密度である単位容積当たりの骨密度(g/cm3)を調べることができます。


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